「ガンダムオンライン」の事について、ちまちま書いてます。

ブライトとマリューとナトーラ

ガンオンとは関係の無いガンダムのお話。

成り行きでホワイトベースの艦長になったブライトですが、その苦労は計り知れません。同じような状況といえばガンダムSEEDマリューガンダムAGEのナトーラ。

望まぬ形で艦長となってしまった3人ですが、実際のところは誰が一番大変なのでしょうか?

ブライトは士官候補生で、当時19歳。ホワイトベースの艦長パオロ・カシアス中佐の死後、艦長の任を引き継ぎます。ブライトはテム・レイとの会話(9月)で「軍に入って6ヶ月」というものがありますので、一年戦争が始まって3ヶ月後に入隊し、戦時中の特別な過程を経て士官候補生になった急増の軍人といえます。

マリューガンダムに搭載するPS装甲に関わった技術士官で、年齢は当時26歳。当初からアークエンジェルの副長として任官する予定で、ヘリオポリス襲撃で正規の艦長を失い、事実上の艦長を務めることになります。

ナトーラはオリバーノーツ基地の内勤の大尉で、年齢は当時25歳。ヴェイガンの地球一斉蜂起の際に、退役して民間人となった地球連邦軍元総司令フリットが運用する事になった老朽艦ディーヴァの艦長に任命され、この時に戦時昇進として少佐になります。ナトーラの家は地球連邦軍に関わりの深い名家ですが、退役後も軍に強い影響力を持つフリットを厄介に思った現場から、厄介払いの形で放り出されてしまいます。

 

経歴はブライトが3人の中で特別に若く、また経験も無いことがわかります。パオロの死もルナツーの段階と早く、一時的にホワイトベースに乗り込む事になったリード中尉も、まったくあてになりませんでした。唯一頼りになったパイロット候補生(正規の軍人)のリュウ・ホセイも戦死し、ブライトは素人集団の長として戦っていく事となります。

その点マリュー技術士官ですが、それなりの軍歴があります。正規のアークエンジェルの副長に任命されている事からも、まったくの素人ではありません。さらにモビルアーマーのエースパイロットのムウ・ラ・フラガ大尉と、正規のアークエンジェルの搭乗員のナタル・バジルール少尉がいましたので、ブライトよりはまだマシだと思います。

ネットでたまに「ムウがマリューに艦長を押し付けている」というのを目にしますが、マリューアークエンジェルの正規の副長である事、貴重なパイロットを割くわけにはいかない事情から、妥当な人事であると思います。

ナトーラは3人の中で一番恵まれています。フリットは退役して予備役ですが、指揮官としてもパイロットとしても優れた軍人で(短気にはなりましたが)ディーヴァのクルーも、人間的に問題はあるが無能ではない正規の軍人でした。さらに艦載機のパイロットも全員が士官。隊長のセリック・アビスはパイロットとしても参謀としても優秀で、激昂しやすいフリットとの間に入りナトーラをサポートしてくれました。

ブライトとは逆に、ナトーラだけが素人という状況とも言えます。フリットが現場に戻る以上は、ナトーラは名目上のお飾りの艦長という事になります。

 

では戦力はどうでしょうか?ホワイトベースガンダムガンキャノンガンタンクにコア・ファイターと、それなりに戦力がありました。しかし訓練を受けた(?)パイロットは候補生のリュウジョブ・ジョンのみ。最終的には最強クラスのパイロットに成長するとはいえアムロやカイ、ハヤトは民間人の少年です。しかも一年戦争連邦軍モビルスーツの運用経験が無く、手探りでの戦闘になります。ガンダムの性能がジオンのザクを遥かに凌駕する性能であったため、負けることはありませんでしたが、素人集団には厳しい戦闘を強いられたといえます。ホワイトベースはサイド7から執拗にジオンの追撃を受けますが、赤い彗星のシャア、青い巨星ランバ・ラル黒い三連星とエース級のパイロットなど、ジオンの最高クラスのパイロットを差し向けられています。

アークエンジェルヘリオポリスで開発した5機のガンダムを受領する予定でしたが、ザフト軍の襲撃で4機を奪取され、ストライクガンダムのみが艦載モビルスーツとなりました。未完成のモビルスーツ用のOSはナチュラルには操縦できず、偶然居合わせたコーディネイターの少年キラ・ヤマトが、なし崩し的にストライクのパイロットとなります。ガンダムSEED地球連合ザフトモビルスーツの開発で遅れを取り、モビルスーツの運用方法が確立されていません。マリューナタル、ムウと軍人としての経験はあってもモビルスーツの運用経験がないので、ホワイトベースと同じくらい厳しい戦いであるといえます。さらにザフトは奪取したイージス、デュエル、バスター、ブリッツの4機のガンダムを運用しているため、戦力的なアドバンテージも無く、この点ではホワイトベースよりも辛い状況であると思います。

それに比べると、ディーヴァは戦力が充実しています。ガンダムAGE-3はヴェイガンのモビルスーツの性能を圧倒し、艦載機のクランシェ、クランシェカスタム、ジェノアスOカスタムはパイロットも経験豊富。ロストロウランでは、AGEシステムを廃したガンダムAGE-1フラットが搭載され、最高クラスのXラウンダーであるフリットが搭乗します。銀の杯条約で消失したモビルスーツの戦技マニュアルも、開戦から70年の間にフリットが再構築しているので、ナトーラに経験が無くとも戦える状況です。

 

最後に人間関係はどうなのでしょうか。ブライトはリュウ・ホセイやミライなどのサポートもありましたが、艦長としての重責に耐えきれずに過労で倒れたりしてしまいます。パイロットのアムロやカイ、ハヤトなども元々は民間人の少年なので、作戦に異を唱えたり、脱走したりします。19歳の青年に、民間人を戦わせる集団のトップを務めろというのは酷です。

リュウ・ホセイの死後、ホワイトベース内にある程度結束力が産まれますが、より危険な戦闘に参加させられ、ジオンを引きつける囮部隊として、激戦の中に放り込まれます。そんなブライトの精神的な救いはミライで、元婚約者カムランやスレッガー中尉の戦死などのラブロマンス(?)がありましたが、戦後は結婚して二児を授かります。ミライのような温和な女性が、ブライトの支えになったのではないでしょうか。

マリューナタルと衝突している場面が印象的ですが、マリューの甘い(非情になりきれない)部分を助けているともいえます。実際ナタルの判断で危機を乗り切る事もありました。ムウはもうちょっと助けてやれよという意見も見ますが、元々はパイロットなので仕方がないとフォローしておきます。キラの面倒も先輩パイロットとして一応は見ていますし、戦闘面で欠かせない人間なので十分(?)な働きでしょう。

アークエンジェル内の問題は、民間人のキラを友人を人質にとって戦わせている状況にあるといえます。ナタルは戦闘単位として、ムウは新兵としてキラを扱っているように見えます。唯一マリューだけは、民間人の少年に頼っているという部分があるようにも見えます。軍人としては甘いマリューですが、キラにとっては不十分でも、気にかけてくれている人間は貴重なのではないでしょうか。

ナトーラは問題があるとしたら、ナトーラ自身の性格の問題といえます。小説版の設定は拾いませんが、本質的に軍人向きの性格ではなく、基地司令からも親の七光りと評されます。フリットからは優柔不断な性格を指摘されますが、艦長に適応しようとする努力も認められており、まったく無能な人間というわけではありません。ナトーラのような人間が、厄介払いで艦長にさせられてしまう組織に問題があり、その組織はフリットがクーデターで作ったものなのが皮肉なところです。フリットは加齢のせいか以前の冷静さを失っており、ナトーラと対立する場面があります。艦長として成長し、ナトーラもフリットの強硬な姿勢に反対意見を出せるまでになります。フリットとの間にセリックが入ることもあり、そのセリックを失う決断もナトーラ自身が出せるまでに成長します。

 

艦長としての大変さは、ブライトとマリューのどちらもハードモードすぎるという点では変わりませんね。ジオンに対するガンダムというアドバンテージは大きいですが、孤立無援状態は3隻の中で一番印象強い気がします。

アークエンジェルは命からがら逃げ延びたアラスカで厄介者扱いされ、基地もろとも自爆するための囮にされてしまいます。G計画のトップであるハルバートン准将が戦死した時点で、コーディネイターの子供が乗ったガンダムが、アラスカにとって迷惑な存在となったわけですね(キラは直前でMIA認定されましたが)

ナトーラは比較的(ブライトとマリューに比べて)恵まれた環境となりましたが、それでも厳しい状況に変わりはなく、死線を越えて優秀な艦長になったと自分は思っています。

やはり一番大変なのはブライトでしょうか?女性二人も十分大変ですけどね。

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